名シーン①
長い間、早稲田ラグビーを観てくると、心に刻まれた
名シーンがたくさんあります。
私にとっての名シーンを綴っていきたいと思います。
<第1回>強烈
早稲田は前半5対15で筑波大にリードを許し、苦しい展開。
そこで後半登場したのが、布巻峻介選手(4年生)。
元々、バックスの選手でしたがフランカーに転向しました。
後半の20分過ぎぐらいだったでしょうか。
早稲田自陣22m付近、筑波大ボールのスクラムでピンチ。
スクラムからボールが出た、その時です。
パスでボールを受けた筑波の選手とタックルに行った
早稲田の選手を、布巻選手が「丸抱え」でグングン押し返し。
すごいパワー、突進力!度肝を抜かれます。
筑波の選手はなんとかパスを出しますが、ここでも布巻選手が
目の覚める地面を這う低く突き刺さる強烈なタックル!
筑波のポイントが後退、ラックになりかけのところで、続けざま
に地面を這う低く突き刺さる強烈なタックル!
倒された筑波の選手はたまらず手でボールをかき、ペナルティ。
早稲田ボールに。
ボールに磁石がついていて布巻選手が鉄で吸い付けられる
ような連続タックル。
近くにいたキャプテンの大峯選手も驚きの表情を浮かべ、
深津選手も感動したと言わんばかりに布巻選手の肩を叩いて
いました。
解説をしていた野澤武さんも、「いい選手はボールから目切り
しないんですよね(ボールを見続ける。ボールへの執着・集中
してプレーするという意味でしょうか)」と言っていました。
試合は最後の最後に布巻選手のトライにより劇的勝利(19対15)!
本当に、あれほどすごい、タックルは他大学の選手を含め
見たことがありません。
布巻選手 早稲田フランカーの鏡、早稲田ファンの誇りです。